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2016年3月30日 (水)

時おりの言葉(9)

<世中(よのなか)に絶(た)えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし> 在原業平 
(2015.3.23)
 心穏やかではいられない季節が今年もやってきた。
桜の便りが耳に入ってくるとどうも落ち着かない。
今のうちに見ておかないと、という貧乏根性がつい出てきてしまう。
いい歳をしてと苦笑を禁じ得ないが、この句を見て安心した。
万葉の時代にも同じような人がいたんだ、と。”ヨーご同輩”と、思わず肩をたたきたくなるような気持になった。

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2016年3月28日 (月)

句会から

1月
お題 「からっぽ」
〇 大臣はメモだけ読んですまし顔 (1点 先生3点句)
(役人の書いたメモを読むだけの答弁、それで大臣が務まるのだから)
〇 財布みて下級老人実感し (1点)
(老後の生活の危機が叫ばれています)
「顔」
〇 顔に出す人ほどハラは黒くない (1点)
(正直な人ほど感情がすぐ顔に出ますね)
〇 顔パスがきいた呑み屋もいまはない (2点 先生1点句)
(今は昔の話です)
選んだ秀句
〇 兵馬俑昔の顔で引き出され (6点秀句2)
(兵馬俑と顔の発想が面白い)
2月
お題 「傷」
〇 誰も持つ一つ二つの心傷 (0点 先生1点句)
(これだけは人に言えないこと、ありますよね)
〇 傷ついた心いやした縄のれん (3点)
(こういうことありましたよね)
「教室」
〇 喜々として教室通う高齢者 (3点)
(暇とお金があるのでしょう)
〇 男性の料理教室花盛り (4点)
(よく見聞きしますが)
選んだ秀句
〇 教室が老人ホーム世も変わる (7点 秀句2)
(まさに少子高齢社会ですね)
3月
お題 「車」
〇 運転の免許返納する歳に (0点)
(事故を起こす前に)
〇 ブレーキをかけて人生ひと休み (7点)
(余生をゆっくりと)
「寛ぐ」
〇 鈍行にゆられてまずはワンカップ (11点 先生1点句、会長1点句)
(さーてと、、、)
〇 日向ぼこしながら読書これ至福 (3点 先生1点句)
(こんな時は本当に寛げますね)
選んだ秀句
〇 うっかりと乗って悔しい口車 (8点 秀句1 先生2点句)
(こういう車には乗りたくないですね)
今月は総合点4位でした。 

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2016年3月20日 (日)

春分

 24節気で春分。
 ”暑さ寒さも彼岸まで”の彼岸の中日である。
 この日を境に日が徐々に長くなっていく。
 春の気配が如実に感じられ、あちこちから桜の便りが。
 自然の素晴らしさが実感できる季節の始まりである。

 家の鉢植えのアマリリスが綺麗な花を付け始めた。Cimg2151_640x480
 球根から花茎を長く伸ばし、その先端に赤字に白の縦じまの花を咲かせている。可憐な愛らしい響きを持った名とは反対にダイナミックな美しさを感じさせる。

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2016年3月18日 (金)

時おりの言葉(8)

 瞬(またた)く間に日が過ぎていった。
 
(2014.3.15)

 瞬くはまばたく、とも読む。
 上下のまぶたをとじてすぐあける間。
 つまり、一回またたきをする程の短い間の例えである。
 歳をとると、こんな感じで毎日が過ぎていく。
 
人間の一生なんて何回のまばたきなんだろう。 

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2016年3月 9日 (水)

時おりの言葉(7)

 菜の花が揺れ、桃が咲いて、遠くには雪解けの山並み。
 定番の春景色が冬のモノトーンの殻を割る。

 (2012.3.1)
 こういう情景が間もなく見えてくる。
 写真や絵ではなく、文字で表されると、その景色が際限ない広がりを見せてくれる。

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2016年3月 5日 (土)

啓蟄

 今日5日は二十四節気で啓蟄。
冬ごもりしていた虫たちが土が温まってきたために、動き出す時期である。
ところが、気象庁によると近年身近な動植物が見られなくなってきたという。このため季節の移り変わりを動植物の様子でみる「生物季節観測」に支障をきたしているそうだ。ウグイス、ホタルやヒグラシは観測を中止しているという。やはり、温暖化や都市化の影響だろう。
身の回りに季節感がだんだんなくなっていくのは寂しいことである。Cimg2137_640x480

 我が家のベランダにはゼラニュームが真っ赤な花を咲かせている。
モノトーンのこの時期、虫ではないが赤い色に躍動感を覚えてしまう。

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