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2016年4月17日 (日)

時おりの言葉(11)

 「はしり」から「さかり」そして「なごり」へと、旬の移ろいは早い。
(2013.4.17)
 旬を食べる。日本食ならではの醍醐味である。
「はしり」の味は格別である。
「カツオのはしり」「はしりのタケノコ」、、、と。
粋を愛する江戸っ子はこの「初物」を食べるのが何よりの憧れだったとか。
「初物を食べると75日寿命が延びて、長生きできる」と言われていたそうだ。
 私も先日旬のタケノコを食べ、その香りと柔らかさに感動したものだ。
ところが、最近この旬の食べ物が少なくなったような気がする。
例えばトマト。
夏の暑い盛りに取り立てのトマトをかぶりついた時の味。
少し青臭く甘味のまざった何ともいえぬ味は忘れられぬ。
今は一年中食べられるが、妙に上品な画一的な味になり、トマトという実感がない。何とも寂しいかぎりである。
 味の世界も退化しているのであろうか。

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