時おりの言葉(5)
「教師というものは実に楽なものだ。人間と生まれたら教師になるに限る。こんなに寝て居ても務まるものなら猫にも出来ぬことはない」(2016.2.20 夏目漱石「吾輩(わがはい)は猫」より。
明治期の話であるが、現在はどうであろうか。
連合のシンクタンクである「連合総研」によると、週に60時間以上働く小中学校の先生の割合が70~80%に上ることがわかった。
医師や建設業など他の業種より高い割合だ。
小学校教諭で週60時間以上働いている割合は73%、中学校は87%。小中とも50時間未満の人はいなかった。
「猫」の話とは大分違ってくる。
でも、教育という仕事は製造業と違って結果は目にみえない。
猫の言うように手を抜けばいくらでも抜けるし、懸命になればこれで終わり、ということもなくきりがない。
こんなところに教育の難しさがあるのかもしれない。
話は変わるが書斎の壁に泰西名画を刷り込んだ2ヶ月綴りのカレンダーがかかっている。この絵を見ると何か心が癒される気がする。
そこで2か月ごとにそれぞれの絵を紹介したい。
「イレーヌ・カーン・ダンブェール嬢」
ルノワール
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